モーダル・インターチェンジとは?
モーダル・インターチェンジとは、今使用しているキーと同じ主音を持つ、異なるモードから和音を一時的に借用してくることを言います。
なんだか難しい定義に感じますが、簡単に言えば、ダイアトニック・コード以外の音を取り入れる際の使い方の一つです。
モーダル・インターチェンジを取り入れることで、通常のコード進行とは一味違った、サウンドに仕上げることができます。
借用和音とは?
借用和音は、モーダル・インターチェンジによって、他のモードから借りてこられた和音のことをいいます。
モーダル・インターチェンジの仕組み
「他のモードから借りてくる」とは、一体どういうことでしょうか。モーダル・インターチェンジの基になるのが、「モード」というものです。
モードとは、キー(調性)が誕生するよりもずっと前から存在した音楽の考え方で、その起源は古代ギリシャまで遡ることができます。
調性とは異なる概念ですが、ここでは“音階の一種”として捉えて問題ありません。
代表的なモードには、イオニアン・ドリアン・フリジアン・リディアン・ミクソリディアン・エオリアン・ロクリアンなどがあります。ちなみに、イオニアンはメジャー・スケール、エオリアンはナチュラル・マイナースケールと同じ並びです。
モーダル・インターチェンジは、今使用している主調と同じ音を中心音としたモードのダイアトニック・コードからコードを借用してくることです。
例えば Cメジャー・キーで作っている曲に、一時的に Fm がきていたら、それは Cエオリアン・モードからの借用和音と考えることができます。

モーダル・インターチェンジの使い方
モーダル・インターチェンジを行う場合、本格転調とは異なります。あくまで元のキーの調性間を保ちつつも、一時的に他のダイアトニック・コードから借用していくスタイルです。
モーダル・インターチェンジの例
VI♭、VII♭
エオリアン・モード、もしくは同主調のナチュラル・マイナー・スケールからの借用とも言えます。
VIm
サブドミナント・マイナー・コードです。こちらも、同主調のマイナー・キーからの借用と言えます。
まとめ
モーダル・インターチェンジは、異なるモードから和音を一時的に借りてくることで、普段のコード進行に新たな響きを加える手法です。
「これはこのモードの何番目のコードで……」など、理論を一つひとつ理解しようとすると、とても大変です。そのため、まずは「モーダル・インターチェンジの例」にあったように、よく使われるコードをディグリーで覚えることをおすすめします。
頻出パターンを覚えておけば、実際の作曲でも取り入れやすくなり、コード進行のバリエーションを増やしていくことができると思います。
また、モーダル・インターチェンジはジャズのコード進行でもよく使われる考え方です。ジャジーな響きに興味がある方も、ぜひ覚えておきたいテクニックの一つです。

東京出身の音楽クリエイター。 幼少期から音楽に触れ、高校時代ではボーカルを始める。その後弾き語りやバンドなど音楽活動を続けるうちに、自然の流れで楽曲制作をするように。 多様な音楽スタイルを聴くのが好きで、ジャンルレスな音楽感覚が強み。 現在は、ボーカル、DTM講師の傍ら音楽制作を行なっている。 今後、音楽制作やボーカルの依頼を増やし、さらに活動の幅を広げることを目指している。








