モーダル・インターチェンジ(借用和音)とは?やさしく解説【コード理論】

複雑なコード進行への憧れは、作曲を勉強する方なら一度は持ったことがあるのではないでしょうか。今回は、その第一歩として、モーダル・インターチェンジについて解説。 ダイアトニック・コード以外のコードも曲に取り入れられるようになりたいという方必見です!

Nami
Nami
(更新: )・1min read

モーダル・インターチェンジとは?

モーダル・インターチェンジとは、今使用しているキーと同じ主音を持つ、異なるモードから和音を一時的に借用してくることを言います。

なんだか難しい定義に感じますが、簡単に言えば、ダイアトニック・コード以外の音を取り入れる際の使い方の一つです。

モーダル・インターチェンジを取り入れることで、通常のコード進行とは一味違った、サウンドに仕上げることができます。

借用和音とは?

借用和音は、モーダル・インターチェンジによって、他のモードから借りてこられた和音のことをいいます。

モーダル・インターチェンジの仕組み

「他のモードから借りてくる」とは、一体どういうことでしょうか。モーダル・インターチェンジの基になるのが、「モード」というものです。

モードとは、キー(調性)が誕生するよりもずっと前から存在した音楽の考え方で、その起源は古代ギリシャまで遡ることができます。

調性とは異なる概念ですが、ここでは“音階の一種”として捉えて問題ありません。

代表的なモードには、イオニアン・ドリアン・フリジアン・リディアン・ミクソリディアン・エオリアン・ロクリアンなどがあります。ちなみに、イオニアンはメジャー・スケール、エオリアンはナチュラル・マイナースケールと同じ並びです。

モーダル・インターチェンジは、今使用している主調と同じ音を中心音としたモードのダイアトニック・コードからコードを借用してくることです。

例えば Cメジャー・キーで作っている曲に、一時的に Fm がきていたら、それは Cエオリアン・モードからの借用和音と考えることができます。

各モードのダイアトニック・コード

モーダル・インターチェンジの使い方

モーダル・インターチェンジを行う場合、本格転調とは異なります。あくまで元のキーの調性間を保ちつつも、一時的に他のダイアトニック・コードから借用していくスタイルです。

モーダル・インターチェンジの例

VI♭、VII♭

エオリアン・モード、もしくは同主調のナチュラル・マイナー・スケールからの借用とも言えます。

VIm

サブドミナント・マイナー・コードです。こちらも、同主調のマイナー・キーからの借用と言えます。


まとめ

モーダル・インターチェンジは、異なるモードから和音を一時的に借りてくることで、普段のコード進行に新たな響きを加える手法です。

「これはこのモードの何番目のコードで……」など、理論を一つひとつ理解しようとすると、とても大変です。そのため、まずは「モーダル・インターチェンジの例」にあったように、よく使われるコードをディグリーで覚えることをおすすめします。

頻出パターンを覚えておけば、実際の作曲でも取り入れやすくなり、コード進行のバリエーションを増やしていくことができると思います。

また、モーダル・インターチェンジはジャズのコード進行でもよく使われる考え方です。ジャジーな響きに興味がある方も、ぜひ覚えておきたいテクニックの一つです。

Nami
Written by
Nami

東京出身の音楽クリエイター。 幼少期から音楽に触れ、高校時代ではボーカルを始める。その後弾き語りやバンドなど音楽活動を続けるうちに、自然の流れで楽曲制作をするように。 多様な音楽スタイルを聴くのが好きで、ジャンルレスな音楽感覚が強み。 現在は、ボーカル、DTM講師の傍ら音楽制作を行なっている。 今後、音楽制作やボーカルの依頼を増やし、さらに活動の幅を広げることを目指している。

More from ONLIVE Studio blog

Register Now

ONLIVE Studio で
音楽制作しませんか?

プロフェッショナルに音楽制作のサポートを直接依頼できます!

登録プロフェッショナルも募集中!

ONLIVE Studio →